清武おとなこども歯科の診療風景

口腔がん検診

口腔がん検診(Oral cancer)
院長は口腔病理専門医であり、口腔がんや口内炎を含むお口の中のできものなどの診査において豊富な知識を有しています。

口腔がん

口腔がんとは?

口腔は口の中全体のこと指し、口の中に出来るがんのことを「口腔がん」といいます。口腔がんは多いがんでは有りませが、近年増加の傾向にあります。口腔がんが発生しやすい部位は舌(舌の横、舌の裏)です。口腔がんの原因として「タバコとアルコールの同時摂取」があります。他にも「合わない入れ歯・被せものを使い続ける」「尖った歯が当たり続ける」など不適切な機械的刺激が続くことでがん化することもあります。

口の乾燥、タバコやお酒、熱い・辛い食べ物

口腔がんの原因となる可能性があるもの

口腔がんの症状

症状の進行

初期段階では痛みも少なく、口内炎(白い病変・赤い病変)のような状態がみとめられます。歯周病のような症状から始まる歯肉がんもあり、見た目と症状だけでの判断は難しいです。がんが進行していくと、強い痛み(押すと痛い)、出血、悪臭、ごはんが食べづらい、会話しにくい、といった症状が現れます。さらに、あごの下のリンパ節に硬いシコリがある場合は、がんが進行している可能性があります。

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口内炎との違い

口元を押さえる女性

見た目での判断ではなく治癒期間を目安にし、専門医へご相談ください。

口内炎との大きな違いを患者様自身が見た目で判断することは難しいことです。しかし、口内炎は2週間ほどで治ることが多いため、症状がずっと続く場合は口腔がんという可能性があります。気になる症状があり、なかなか治らずない場合は受診をお勧めします。

口腔がん検診

年に1回程度の口腔がん検診をご検討ください。
女性歯科衛生士イラスト
口腔がんは初期発見し、治療を行えば5年生存率が90%を超えると言われています。しかし、進行すると50%をきります。他部位のがんと同じで、早期発見出来れば必要以上に怖がる必要はありません。 万が一の場合、早めの対策を行うためにも、当院では年に1回の「口腔がん検診」を推奨しています。

口腔がん検診の流れ

問診票の記入
家族歴・既往歴・生活習慣など、口腔がんになる要素がどのくらいあるかを判断します。
視診・触診
お口の中・首回りに異常がないか、「見て・触って」調べます。
レントゲン撮影
頻度は低いですが、骨の中から出るがんもあります。レントゲンを撮影し、現在の上顎・下顎の状態を確認します。
細胞診
極めて初期のがんになる前の状態では、視診・触診でも判別できない場合もあります。 疑わしい部位、疑わしい部位がなければ最もがんの発生頻度の高い舌の縁を歯間ブラシで擦り、顕微鏡にて異常細胞がないかを調べます。
検査結果報告
検査結果をご報告します。上記検査でがん、またはがんか疑わしい場合は、その後の治療方針について詳しくご説明します。

口腔がん検診 Q&A

検診を受ける対象年齢は?

何歳からでも大丈夫です。男女ともに40歳代後半から増加する傾向がみられます。しかし近年では、20代、30代の若い方も発生する場合があります。若いうちから意識して、検診を受けることが大切です。
セルフチェックの方法は?

口腔がんのできやすい場所である舌(舌の横、舌の裏)歯ぐき・頬の粘膜を確認します。チェック方法としては、歯磨きをされる際などに「見る」「触る」「傷・できものがないか目視する」を行います。月1回を目安にセルフチェックを行ってください。

気になる症状がある際はお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。